10月22日、糟谷准教授が担当する共通教育科目「現代の障害者問題」で、本学科卒業生の鶴﨑さんに『障害』と「趣味」と題した講演をしていただきました。

　鶴﨑さんは先天性の障がいのため、車いすを利用して生活されています。大学在学時には、友人やヘルパーの支援を受けて学業に専念することができました。また、テキストをたくさん抱えてキャンパス内を移動する鶴﨑さんの姿を見た本学科の教員が、テキストを電子化してみないかと提案したことは、学生生活の大きな転機になったといいます。今でこそ電子書籍は珍しいものではありませんが、鶴﨑さんが学生の頃にはまだ普及が進んでいなかったそうです。

　鶴﨑さんは自他ともに認める歴史オタク、いわゆる「歴女」。鶴﨑さんの趣味は、「お城めぐり」これまでに多くの人々の支援を受けて、彦根城、姫路城の天守閣に登ったことを、冗談を交えて楽しくお話ししていただきました。お城に登りたい！という鶴﨑さんの熱い思いに打たれた有志のみなさんが、簡易担架やおんぶひもなどを使って、鶴﨑さんとともに天守閣まで登りました。最後は鶴﨑さん自身の足で天守閣を踏みしめました。そこから眺めた景色はとても感慨深いものだったそうです。次の目標は高知城に登ること！障害がある方がお城に行くことができる仕組みづくりのため、鶴﨑さんの挑戦はまだまだ続きます！！

＊「共通教育科目」とは、学部を問わず全学学生が履修することができる科目です。
　神戸学院大学は総合大学の特色を活かして幅広く教養を深めることが科目を開講しています。