お知らせNews

2025年12月22日

3Dプリンタを使った演習を行いました!(福祉用具論演習)

12/11(木)と12/18(木)の福祉用具論演習では、3D CADと3Dプリンタに関する演習を行いました。このようなデジタルデータをもとに創造物を制作する技術のことを「デジタル・ファブリケーション」と呼んでいます。福祉・リハビリテーション分野においては、自助具の製作などに活用されています。

障害のある人の生活を支援する用具の1つである自助具は、これまで作業療法士や自助具ボランティアが手づくりをしていましたが、近年では家庭用3Dプリンタの普及により、3Dプリンタを使って製作することが多くなっています。それを踏まえて、3Dプリンタでどのように自助具が作られるのかを理解するために、簡単なデジファブ演習を行いました。

まず1日目は3D CADソフトのインストールと使い方について学びました。今回はAutoDesk社のFusionというソフトを用いましたが、教育機関に在籍している学生はユーザー登録をすることで、無料で使用することができます。一般的によく使われているCADソフトですので、少しでも使った経験があると今後役に立つ場面があると思います。インストールが終わったら、先生のお手本を見ながら1つ1つ立体の作り方や操作方法を学びました。

2日目は、前回学んだ操作方法をもとに、先生のお手本を見ながらスマホスタンドの製作に取り組みました。少し苦戦する場面も見られましたが、その都度先生が個別に教えてくれるので、全員がスマホスタンドのデータを完成することができました。スマホスタンドにはそれぞれ好きな文字(自分の名前やペットの名前など)を書いて、オリジナルなものにしています。

データが完成したので、実際に3Dプリンタで出力してみました。まず作成したデータを先生に退出した後、先生がスライサーという3Dプリンタで出力できる形式に変換するソフトを用いてプリントできる形にしてくれました。プリントに時間がかかるので、今回は2名の学生の分のみの出力となりましたが、初めて見る3Dプリンターにみんな興味津々で、プリントできるまで3Dプリンタを囲んで見守りました。完成したスマホスタンドを見て、とてもご満悦の様子でした。

今年度の1年生から始まった新カリキュラムでは、3年次に福祉工学演習という科目があります。その中で3Dプリントも学べるようになっていますので、これから入学される方は楽しみにしていてください。(文責:金井)

記事の一覧に戻る