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2025年01月05日
研究紹介【障害者を対象とした住宅政策、居住福祉】糟谷佐紀
担当講義の内容は「ユニバーサルデザイン」「福祉住環境」ですが、研究は障害者のための住宅政策をテーマとしています。障害者の住宅というと、バリアフリーやユニバーサルデザインと考える人が多いと思います。かつては私もそうでした。しかし、そもそも自分の住宅を持っている障害者は少なく、親の持ち家で親との同居か、賃貸住宅、グループホームなどに暮らしている人が多いです。親の持ち家に暮らしている人は、親の介助を受けて暮らしている人が多いですが、親亡き後の不安は大きいです。また、障害者に賃貸住宅を貸してくれないケースも多く、住宅を確保することが困難な状況があります。この問題について、日本の住宅政策の歴史、障害者福祉の歴史、差別や偏見、制度のあり方など、様々な視点から考えています。