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2025年06月23日

車椅子についての演習を行いました(福祉用具論)

6/19(木)の福祉用具論では、車椅子に関する様々な演習を行いました。
その前の2回の講義で車椅子の機能や構造、車椅子シーティングについて学びましたので、それをより深く理解するために、実際の車椅子を使って体験をしました。

まずは車椅子シーティングについての演習で、自分の身体に合った車椅子のサイズを導き出す演習を行いました。2人1組になってお互いの身体の寸法を測り合い、そこから前週にならった車椅子寸法を導き出す計算式に当てはめて、自分の身体に合った車椅子寸法を確認しました。正確に身体の寸法を測るのに苦戦していましたが、みんな何とか計測できたようです。

次に演習室内にあるさまざまな特徴を持った車椅子を乗り比べて、車椅子の特徴や機能、およびその違いについて理解しました。今回使用したのは、自走用標準型車椅子、ティルト・リクライニング型車椅子(ネッティBase)、六輪車椅子、転ばなイス、サイドウェイ、電動アシスト車椅子(JWX-2)、簡易電動車椅子(JWX-1)、バスケ用車椅子、スタンドアップ車椅子(NOVA_RiseActive)、ハンドル形電動車椅子、WHILL model Fです。学生たちは同じように見える車椅子でも実際にはさまざまな違いがあることを体験し、講義で習った車椅子の機能について理解を深めたようでした。

特に日本の住宅の廊下幅に合わせた通路を直角に曲がる体験では、3台の車椅子を乗り比べることで車椅子を調整・適合させることの意味やその理由について理解できたと思います。実際に車軸位置を前出しした車椅子に乗った学生は、みんな「うわっ!全然違う!」と声を上げていました。

最後に7種類の車椅子クッションの座り心地評価を行いました。比較のためにクッションなしの車椅子も用意して計8台を座り比べて、どれが一番良いと感じたかを思い思いに評価してもらいました。かなり真剣に座り比べている学生もおり、講義で説明した車椅子クッションの素材ごとの特徴の違いを理解できたようでした。

このように本学では座学だけでなく体験を通じてより知識や理解を深められるよう、さまざまな福祉用具を用意して講義を行っています。これにより、福祉専門職として社会に出たときに利用者の立場に立って考えられる学生を少しでも多く育てていきたいと考えています。

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