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2025年10月17日
基礎ゼミⅡの様子(その2)
10/15(水)の1年次生対象の基礎ゼミナールⅡ(金井ゼミ)は、各自関心のあるテーマを持ち寄り、その中からみんなで選んだテーマについてグループディスカッションをするという内容でした。
そのディスカッションの前に、ウォーミングアップとして透明文字盤を用いた伝言ゲームを行いました。

透明文字盤はALS(筋委縮性側索硬化症)などでコミュニケーションが困難になった人が用いるコミュニケーションツールです。文字盤を挟んで向かい合い、相手の目線を見ながら言葉を読み取っていくものです。
今回はカードに書かれた単語を支援者役の学生が読み取って、次々に他のメンバーにつないでいくというゲームで、眼球の動きと瞬き以外で意思表示してはいけないというルールにしました。声を出すことも頭や身体を動かすこともしてはいけません。そのため、お互いに“伝えたい”“読み取りたい”という同じ気持ちを持って行うことが大切になります。

欠席者がいて残念ながら同数のチームが組めなかったので、チーム競争ではなく全員が透明文字盤を体験するという形になりましたが、うまく読み取れる学生もいれば苦戦する人もいて、とても良い経験になったのではないかと思います。


現在ではパソコンやタブレット端末など、コミュニケーションが困難な人を支える支援技術がたくさんありますが、実際には透明文字盤も含めた複数のツールを生活場面やコミュニケーションの目的などに応じて使い分けて生活をされています。
ICTを使った支援技術に関する講義や演習も本学では用意されていますが、今回のようなローテクのツールもコミュニケーション支援には大切です。今回の体験を通じて、コミュニケーションの本質を少しでも感じ取ってくれればと思っています。


