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2024年06月06日

[授業シーン]外国にルーツを持つ人の居住問題について学びました

講義をしてくださった中野みゆきさん

2024年5月17日、居住福祉論(糟谷担当)の講義内で、特定非営利法人Oneselfの代表である中野みゆきさんに講義をしていただきました。http://oneself-kobe.org/(OneselfのHP)

代表の中野さんは、日本語学校の教師をしながら、外国にルーツを持つ人の日本での生活を支える活動を行っておられます。Oneselfは、シェアハウスやどかりの運営を主軸にしながら、技能実習生の入国後講習などを行っています。日本で暮らす海外にルーツを持つ人を支えるということで、自然災害の多い日本で生活するには、非常時の対応を知っておく必要があると感じ、地域の方々とともに防災訓練を行い、地域の一員として暮らしていくために一緒に農園で野菜を作りこども食堂に届けたりと活動がどんどん広がっています。
現在、能登半島地震で被災した地域に暮らす留学生や技能実習生の支援として、ハラール食を送ったり、心のケアを行ったりもしておられます。

Oneselfは居住支援法人の認定も受けており、その活動についても教えていただきました。日本語を母語としない人が、日本で住まいを探すことや、賃貸契約時など、日本語がわからないことで、不利な契約をすることがないように同行されています。その中で、ワンルームに複数人で住むことになったり、複数人で住む住宅の敷金・礼金を全員に要求されたりというケースがあったそうです。
シェアハウスの様子から、宗教の違い、食生活の違いは、居住に大きな影響を与えることが良くわかりました。

Oneselfには、今夏、サービスラーニング実習もお世話になります。

講師の中野みゆきさん
講義の様子
講義の様子

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