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2023年12月01日
強化段ボールを用いて福祉用具を製作しました

11/30の「福祉用具論演習」では、強化段ボールを用いた福祉用具・生活支援用具の製作を行いました。この課題は2回に分けて行っており、前の回で強化段ボールの上に図面をトレースする作業を行っていました。今回は大型カッターナイフを使って強化段ボールを切り、座椅子「だんちぇ」を完成させました。
この「だんちぇ」は、床に座ることが困難な高齢者などが床座をする際の負担を軽減するための道具です。強化段ボールは軽い反面強度は十分にあり、しかもカッターナイフで簡単に切ることができるできる利点があります。また、ばらして持ち運ぶことができますし、紙でできているので不要になれば燃えるゴミとして簡単に捨てることもできます。避難所や仮設住宅などの災害時にも役に立つもので、担当教員の金井先生は熊本地震の際にこの強化段ボールを使った復興支援活動に参加されていました。他にも強化段ボールを使って遊具や座位保持装置などを製作することもあります。今回の演習ではこの素材の理解や加工方法の体験として、座椅子の製作を行いました。
カッターナイフの使用に慣れていない学生は最初は少してこずっていましたが、製作するうちに徐々に慣れてきてほとんどの学生が時間内に製作することができました。完成するとみんな達成感を感じたようで、中には一人暮らしの家に持って帰りたいという学生もいました(採点を終えたら持って帰ってもらいます)。
一般的な福祉用具を使った支援だけでなく、工夫すればさまざまな方法で高齢者や障害のある人の暮らしを支えることができることを、この演習を通じて少し感じてもらえたのではないかと思います。
(文責:金井)


